平成元年に大阪鉄道病院外科に赴任し、乳癌をはじめ、肺癌、胃がん、大腸直腸がん、食道がんなど様々な癌種の手術、ヘルニアや痔など良性疾患の手術に携わり、在任中は年間100件を超える手術を執刀してまいりました。

　特に乳癌は、京都府立医科大学第二外科で岡隆宏教授のもと移植外科、乳腺外科を学んだことから、鉄道病院在任中は、乳腺症例は主に私が診ておりました。その中で、平成4年に乳腺の部分切除と残った乳房へのコバルト照射を併用する乳房温存療法の1例目を行いました。この乳房温存手術は、残存乳房への照射を併用する事で、乳房全摘と生存率に差がないことが証明されたことにより、現在は乳癌の手術法として確立されております。

　平成21年8月に当院開業後は乳腺外科を主に診療しております。これまで600人を超える乳癌を自身で診断し、手術、ホルモン療法や化学療法といった治療を行ってまいりました。

　当院では女性の技師によるマンモグラフィの撮影をいつでも受けていただけます。そして、撮影したマンモグラフィ画像はその場で医師が判定した上で、その画像をご自身で見ていただきながら説明をいたしておりますので、わかりにくいカテゴリー判定に納得していただけます。エコーも画像を見ていただきながらリルタイムに説明しております。特に乳房の異常が気になる方、乳癌が気になる方が少しでも早く安心できるよう、何時でも検査を受けていただけるように予約診療の形はとっておりません（市検診のみは電話予約をお願いいたします）。